ごあいさつ (2025年度高齢者大学校の開講に寄せて)

 京都高齢者大学校は、京都の高齢者団体や有志が協力し、「教養の向上、生きがいの創造、生活設計に必要な知識の習得」を目標に、2013年に開校しました。
 高齢者が好奇心を持って学び、生き生きと生活することを目指し、学校法人関西文理総合学園長浜バイオ大学が運営しています。昨年11周年を迎え、今年度は更なる発展に向けて歩みを進めて参ります。
 2020年からの3年間は、京都高齢者大学校も、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けました。2020年度は1講座を除いて休講を余儀なくされ、2021年度は制限を受けながらも開講に努め、2022年度は講座回数を減らして開講しました。
 2023年度は、5月に新型コロナウイルス感染症が感染症法の2類から5類へ移行したことから、感染対策を実施した上で24講座を開講しました。徐々に本来の活動を取り戻しつつあり、2024年度は、前年の講座に加え、新規講座として「総合歴史講座」「古都をめぐる自然観察会」「ステップアップ デジタル写真講座」の3講座を予定しております。
 近年の科学技術の進歩は、ますます加速しており、新型コロナウイルスの制御には、全く新しいメカニズムのmRNAワクチンが世界中で使用され、ChatGPTを始めとする生成AIが、教育や仕事の現場まで変えようとしています。
 街では、あらゆることがスマホを使って行われるようになり、伝統工芸や文化も、その形や表現方法が変化してきました。このような中、高齢者もその知的好奇心を刺激されることが多いことと思います。
 京都高齢者大学校を、そのような皆様の学びの場としてお役立ていただき、積極的に社会に参加し、日々、彩り豊かに生活する一助としていただければ幸いです。
 皆様のご参加をお待ち申し上げております。

学校概要

学校名京都高齢者大学校
運営組織学校法人関西文理総合学園長浜バイオ大学
校長伊藤 正恵(長浜バイオ大学学長)(2022年現在)
所在地〒602-0851 京都市上京区河原町広小路上ル
開設講座
受講者数
24講座・553人(2022年5月現在)
設立の趣旨「健康で文化的に生きる権利」を求める高齢者のための学校を目指し、「教養の向上、生きがいの創造、生活設計に必要な知識の習得」を目標にして、高齢者が尊厳と誇りに満ちた生涯を送ること

沿 革

年月項目
2012.09第1回設立準備委員会開催
2013.049講座の設置で鞍馬口学舎にて開校。初年度155人が入学
2015.04河原町学舎に移転
2016.03高齢者大学校の規約と体制を決定。「長浜バイオ大学の社会貢献事業」の位置づけを明確化。
2016.06京都府、京都市教育委員会の後援決定
2017.05京都高齢者大学校北近畿校(福知山市)を開講
2018.04京都高齢者大学校北近畿校を京都社会人大学校北近畿校に改称
2020新型コロナの世界的流行で1講座のDVD配信実施を除いて、1年間の休校を余儀なくされた
20212度の緊急事態宣言が発令されたが、2020年の受講生を基に、代替日を設定するなど、講座開設に努める
2022コロナ禍のリスク対策もあり、年間講座回数は8~10回を基本とし、余裕を持たせて開講
2024広域から662名の受講生が884講座を受講
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